ギータンジャリとは

タゴールのイメージ

インドの詩人、タゴール(Rabindranath Tagore / রবীন্দ্রনাথ ঠাকুর)による詩集、ギータンジャリ (Gitanjali / গীতাঞ্জলি)。
ギータ(gīta)は「歌」、アンジャリ(añjali)は「合掌」、ギータンジャリは「歌の捧げ物」を意味するという。


この小さな花を摘みとってください、いますぐに!
花が萎れて、塵にまみれはせぬかと、わたしは気がかりなのです。
 
そんな小さな花では、あなたの花環に編んでいただけないかもしれません。
それでも、あなたの手からつたわる痛みの感触で、花を嘉し、摘みとってください。
いつのまにか日が暮れて、献花の時刻が過ぎはせぬかと、わたしは気がかりなのです。
 
花の色は淡く、香りは仄かでも、この花をあなたの礼拝に役だててください、
時過ぎぬまに、花を摘んでください。

『ギタンジャリ』より 冒頭第六歌
R.タゴール著 森本達雄訳註

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